Case事例紹介
私は株式会社美咲西日本エリア事業部で部長としても活動しています。
近畿中国四国東海エリアで10店舗の統括、106名のスタッフをみています。
1.当時の問題
私の管轄のエリアでも人材育成が進まない。ある程度育ったところで退社していく。私も支店長も長い間苦労していました。当時も今も新規出店をやることは方針として決まっていて人材育成には注力していたのです。人が育たないと出店が思うように進まない。
そんなときに私に白羽の矢が向けられました。
今回の塾のカリキュラムの根幹となる試行錯誤のスタートでした。
新規出店はなぜ必要なのか?
人材育成はなぜ必要なのか?
なぜ人が育たないのか?
頑張れば給料が上がるのになぜ頑張らないのか?
最初に取組んだのは
- 売上の意味
- 利益の意味
- 人材育成はなぜ必要なのか?
というものでした。
最初に驚いたのは人材育成=「新規出店のため」とみんなが思っていたことでした。
手段を目的と思わせていたことに気づかされました。
新規出店は目的ではなく、手段なのです。
2.課題解決の取り組み
最初に全店舗回って全スタッフに向けたセミナーを行いました。
要約すると以下の5つのことをセミナーにしました。
3.自発的組織にするための基礎づくり
- 素晴らしい会社にすることの本当の意味を知る
(いかなる外部環境にも耐えうる会社) - 素晴らしい会社の明確なイメージを共有する
(支持してくれるお客様を増やす(売上拡大))
(利益を確保する) - 素晴らしい会社は誰がつくるのか?を明確にする
(全員です。) - 時間管理マトリックスによる役割分担の重要性認識
(第二領域の重要性を知る) - 全てはお客様であり人材であることの再認識
(エンドユーザーは人である。エンドユーザーが会社であっても決済するのは人である。(人材育成の必要性))
顧問先でもこの導入セミナーは行っています。みなさん「なるほど」と感じているようです。このセミナーを機に各種の取り組みを行っていけば組織は確実に変化します。そのへんは塾で公開しています。
4.結果
過去最高益の1億1千万円超え!
上記5つのことを繰り返し話てきました。トップダウンで強制しているのではなくボトムアップで自発的に行動が少しずつですが起こり始めました。そして、期初の利益予想では8,000万円でもかなり無理をした数字だったのが期末には1億1千万円を超える利益を計上することができました。「素晴らしい会社にする為に!」自発的に考え行動した結果であることは間違いありません。
大きく変わった点は、なにごとも支店単位で考えていたのがエリア単位で考えるようになったこと。人との関わりが深くなったことです。まさにチーム全体で考えるという好循環が生まれました。
なぜ?
を解決することで人は大きく変わるという証明です。
組織を同じ方向に向けることができた結果の「人材の努力」が大きな利益を達成した要因です。人の成長が生んだ結果なのです。
5.現在の取組み
現在は、売上高50億円(現在27億円)に向かって突き進んでいます。各支店長もそれぞれ自身のビジョンを掲げ、その時ビョンが達成できたときには50億円も達成できると各支店長が確信しています。
その為には多くの課題が山積みですし、多くの乗り越えなければならない壁が現れるでしょう。それでも強い意志とチームワークで乗り越えていけると信じて活動しているところです。